【新人セラピスト向け①】歩行の3つの特徴とは?:脳卒中の方への歩行の介入を考える
どちらが正常歩行と片麻痺歩行でしょうか? さすがにここで悩むことはないかもしれません。 ところがいざ、少しでも正常歩行を目標に介入しても、なかなか上手くいかないのではないでしょうか? 歩行周期というと、IC(イニシャルコンタクト)では踵から着いて、足背屈・膝伸展・股関節屈曲位みたいに視覚的に観察可能なイベントや関節アライメントに目が向きがちです。 視覚的に観察可能なイベントは客観的な評価がしやすいですし、歩行周期に分けることでどの相が正常から逸脱しているか発見しやすいですね。 でもとある相が正常から逸脱していた場合、その相に問題があるとは限りません。その前の相に問題があるかもしれないですし、さらにその前の相かもしれません。またその相の対側下肢の問題かもしれません。 でもまずは基本となる正常歩行について考えていきましょう。正常を知らないと異常に気づけませんよ! ということで、正常歩行における3つの特徴を書いてみます。 歩行周期の各相:立脚期 立脚期の相を書いてみました。略語が分からない方は自分で調べてみてください! (新人さんへ;分からないことはまず自分で調べる癖をつけましょう!) では正常歩行における3つの特徴を書いてみます。 ①体幹の直立化 歩行において、身体は以下の2つに分けられます ・Passenger unit ・Locomotor unit 歩行において、前進の役割を果たすのはLocomotor unitです。そして歩行では前進かつPassenger unitの動きを以下に少なくするか、体幹の直立位を保つか?が重要となります。 上半身がグラグラしていたり、傾いていればそれだけ姿勢の保持に余分なエネルギーを使うことになりますし、コップの水を運ぶ、歩きながらスマホを操作する(これ怒られるやつですが)などといった歩行+αができなくなりますね。 そう考えると上半身は伸展位であってもカチカチに固定していれば、Passenger unitの動きは少なくなります(でも実はこれも非効率で常に固定しているのもエネルギー効率悪いですし、脊椎がしなるように動くことで衝撃吸収などもするので硬ければ良いというわけではありません)。 歩行におけるPassenger
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