意識して立ってください!ではなく、注意は具体的に!

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脳卒中の方に私たちの基準や感覚でお伝えしても、麻痺や感覚障害によりイメージしにくいことも多いです。

具体的に、コツを伝えて、模倣や鏡によるフィードバックすることが大事です。

意識して立ってください!ではなく、注意は具体的に!

今日は左視床出血の軽度右麻痺、軽度感覚障害の方について。 タイトル通り、リハビリでは何かに意識して練習を行うこともあるかと思います。 「左足に力を入れて意識して立ってください。」 これでできる方はそれで大丈夫です が、中にはできない方や、言われた通りやってるけど実はできていない方がいるかと思います。 左足に力を入れること自体がよく分からない患者さん。 そんなときは、もう少し具体的な注意や指導を行う必要がありますね 多少随意性がある方であるのであれば、 端座位で起立の前に、非麻痺側で床を蹴る。特につま先ではなく、踵を意識して床に向かって力を入れる。 その感覚を頼りに、麻痺側でも「ぐっ」と力を入れてみる。 よく分からないのであれば、徒手にて力の伝達を補助。 大腿四頭筋に力が入っている(ハムストリングじゃなく)感覚をつかめたら その力を維持したまま 起立を行う。注意はその「力が入った麻痺側の力を抜かずに立つ」 そうすると大腿四頭筋や大臀筋に今までよりも強い収縮を感じ取ることができ、本人さんも力が入っている実感を伴いやすいです 右足(麻痺側)に意識して立ってくださいで、できれば苦労ないですが それができない方が患者さん。 私たちの基準や感覚でお伝えしても、麻痺や感覚障害をおった方にはイメージしにくいことも多いです。 だからもっと具体的に、コツを、教えることも大事ですね! 特に起立は非麻痺側やL字柵を用いればできるので、麻痺側荷重が不十分の方も多いです 不十分な足の状態で立位になれば、次に体重を支える準備も不十分になりやすいと思います。 もちろん感覚が重度な方は、床と違いを見つけやすい物を介す、鏡で視覚的に踵が離れないように立つなど、注意する点を変えることは必要です。

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SHIP(Shiga HomeCare Imperial)

SHIP(Shiga Homecare ImPerial)は『リハビリテーションを上質なものに』というコンセプトを基に『結果』が残せるセラピストの育成を目標に掲げ、滋賀県を中心にセミナーを開催していきます

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