全職種共通の体位変換と移乗方法
開催日時:令和2年6月14日(日)
10時00分~16時00分(9:45分受付開始)
会 場:明日都浜大津 小会議室
(滋賀県大津市浜大津四丁目1番1号)
※駐車場は会場のものをご利用いただけます。
【セミナー概要】
昨今、我々の生活や食事が変化していくことで寿命が延び続け、高齢化が進んでいる。
しかし、寿命といっても平均寿命に対して健康寿命は男女ともに10年近く短い。つまり、生涯を通じて日常生活に制限を伴う期間がそれだけあると言える。
この期間は介護を要することが多く、介護度が高くなるほどベッド上で過ごされる方が増え、拘縮や変形に至る例は数多く起こることが予測される。拘縮や変形を伴うことでより介護者への負担が増加し、介護者の身体への影響も多く腰痛やうつといった弊害を伴う。
介護者は患者の家族に限らず医療職・介護職もその限りではない。介助における知識・技術を用いらなければ同じように身体への影響を伴い仕事への支障をきたしてしまう。
介護技術において特に重要となるのは体位変換と移乗方法である。
体位変換はベッド上での患者の正しいポジショニングと姿勢の状態を作ることが大切である。適切な体位を行うことで拘縮や変形の予防、褥瘡の予防といった障害予防へとつなげることができる。また治療や処置においても介護者の負担も少なくすることができる。
したがって、不適切な体位変換、身体移動、ベッド操作やおむつ交換はより拘縮や変形、褥瘡の悪化につながる。介助者はただ体位変換を行うのではなく、その患者に合わせた適切な体位変換を行う技術が必要となる。
また、移乗方法においても同様であり、間違った介助方法を行っている医療職や介護職の方々を度々見かけることがある。特に介護現場で多く見かけるものが対象者を抱え上げ、対象者に不安感や恐怖感を与え、且つ介護者の腰痛など身体的リスクを伴う方法である。移乗における注意点や介助方法を学ぶことで対象者の不安を少なくし、かつ、介助者への身体的負荷を軽減することができる。
介護技術は家族だけが習得するものではなく、日常生活動作の介助にかかわる全職種にとって重要な技術である。
様々な疾患や体型により介助方法は変わるが介助方法の基礎的知識や技術をしっかりと身に着けることにより、どのような方に対しても応用することができる。
体位変換や移乗方法に悩んでいる方、家族指導に困っている方、是非一緒に学びましょう。
講 師:波野 優貴 先生
(SOMPOケア株式会社 地域包括ケア推進部 生活リハビリ推進グループ 理学療法士)
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