2019.09.18 09:00慢性疼痛の全体像利用者の訴えにて多い『慢性疼痛』ですが、なぜ筋骨格や神経系だけでなく、心理的要素もあることに注意をしておかなければいけません。慢性疼痛の全体像「疲れた~」もう勉強できない。これは限界ではない。 これは脳が生み出した心理的限界。ふと落ち着いて、自分の目的ややるべきことを見据えれば、 ここからもうちょい勉強できる。 これが少し自分の限界を超えた行動である。そして注意したいのが、疲れた時こそ人は衝動的な行動選択をしてしまうことだ。by cassano さぁ今日は現代問題の「慢性疼痛」。最近はメジャーになってきていると思うが、慢性疼痛の全体像(自分の知ってるかぎり)書きたいと思う。 まずは ⑴「痛みの定義」 国際疼痛学会では「実際に何らかの組織損傷が起こったとき、または組織損傷を起こす可能性があるとき、あるいはそのような損傷の際に表現される、不快な感覚や不快な情動体験」 ポイントは ①感覚(身体認知)や不快(情動)が痛みとなる ②患者さんが痛いと感じたら、それは「痛み」である ※これはどの文献でも載せているというくらい。。 ⑵「神経メカニズム(ペインマトリックス)」は簡単に。 抹消からの刺激は、 ⚪︎視床の前に脳幹から視床下部へ伝わり自律神経系に作用 ⚪︎視床からS1への経路と島への経路に別れる ⚪︎S1から頭頂連合野へ。これは身体認知を ⚪︎島から前部帯状回、扁桃体へ。これは情動的反応 ⚪︎最終的に前頭前野へ(内側前頭前野)。これは意思決定、つまり行動選択! これは森岡先生のペインリハビリテーションの本がベスト。 他にも最近トピックスなので慢性疼痛の脳内メカニズムの文献を参照に! ⑶「慢性疼痛の方の共通特徴」 ①安静時筋緊張の亢進➡︎交感神経系が優位な身体 ②体力低下➡︎活動量の低下 ③脊柱湾曲アライメントの異常➡︎脊柱、骨盤(仙骨も含め)アライメントが大事 ※脇元幸一先生の文献や考え方がシンプルです。僕好きですね~。 ⑷身体的アプローチ 椎間板、椎間関節、仙腸関節、股関節に評価(治療)を分ける 多裂筋、腹横筋トレーニングやコアマッスルはやはり大切だが、筋膜も大事。 つまり身体の繋がりを考えること。 近年はインナーだけでなく、病期に応じてアウターも鍛えるエビデンスも構築されつつある。 ※非特異的腰痛の運動療法 荒木秀明 こちらの本が分かりやすいです。 勧められる治療 ①認知行動療法 ②包括的アプローチ これらから僕が思うこと。Bridge - 知識と臨床、セラピストの想いと結果をつなぐ -SHIP(Shiga HomeCare Imperial)SHIP(Shiga Homecare ImPerial)は『リハビリテーションを上質なものに』というコンセプトを基に『結果』が残せるセラピストの育成を目標に掲げ、滋賀県を中心にセミナーを開催していきますフォロー2019.09.19 02:37更衣動作について2019.09.17 09:00『訪問現場の実際』④病院と在宅における環境の違い ~環境と求められる動作レベル~0コメント1000 / 1000投稿
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